【朝日新聞】 サンゴ礁の傷 ねつ造事件 3/3
・落書き、ねつ造でした 深くおわびします
(朝日新聞 1989/5/20 朝刊)
4月20日付の本誌夕刊一面に掲載された「サンゴ汚したK・Yってだれだ」の写真撮影について、朝日新聞社はあらためて真相調査を続けてきましたが、「K・Y」とサンゴに彫り込んだ場所に以前から人為的な損傷があったという事実は認められず、地元ダイバーの方々が指摘されるように、該当カメラマンが無傷の状態にあった沖縄・西表島のアザミサンゴに文字を刻みつけたとの判断に達しました。
このため、本社は社内規定により19日、撮影を担当した東京本社写真部員(当時)本田嘉郎を同日付で退社処分としたほか、関係者についての処罰を行いました。
自然保護を訴える記事を書くために、貴重な自然に傷をつけるなどは、新聞人にあるまじき行為であり、ただ恥じ入るばかりです。
関係者、読者、並びに自然を愛する全ての方々に、深くお詫びいたします。
取材の二人退社・停職 監督責任者も処分 この事件につき、朝日新聞社はさる15日付でとりあえず関係者三人を処罰するとともに、東京本社編集局長、同写真部長を更迭するなどの措置を取りました。
しかし、本田写真部長(16日付で編集局員)らの行為は当初の報告よりもはるかに重大・悪質である事が明らかになった為、さらに19日付で本田を退社処分にしたほか、水中撮影に同行し、本田の行動に気付いていた西部本社写真部員村田昇は停職3か月としました。
また、監督責任、出稿点検不適切などで専務取締役・編集担当中江利忠、東京本社編集局次長兼企画報道室長桑島久男、西部本社写真部長江口汎、東京本社写真部次長福永友保はそれぞれ減給、西部本社編集局長松本知則は譴責とする処置を取りました。
本田に対する退社は、いわゆる懲戒解雇に当たる、最も厳しい処分です。
(3面に、本社がこれまでに行った調査結果を掲載しました)
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結局、数人の関係者の処分でサンゴねつ造事件は終息に向かう事になるが、忘れてはならないのは、もし地元のダイバーの抗議が無ければ、このねつ造記事は、何の問題も無くスルーされていたという事だろう。
朝日新聞はその体質的に、全く証拠が無くても、記事をでっち上げる事を頻繁に行っている。
そしてこの事件の後も、大方の予想どうり、本来のねつ造体質は変わる事は無く、引き続き数々のねつ造事件を引き起こす事になるのである。
(つづく)