【朝日新聞】 サンゴ礁の傷 ねつ造事件 2/3
・おわび 本社取材に行き過ぎ 西表島沖のサンゴ撮影
(朝日新聞 1989/5/16 朝刊)
4月20日付の朝日新聞夕刊一面に掲載した写’89「地球は何色? サンゴ汚したK・Yってだれだ」に関し、地元の沖縄県竹富町ダイビング組合員から「サンゴに書かれた落書きは、取材者によるものではないか」との指摘がありました。
本社で調査をした結果、取材に行き過ぎがあったことが分かりました。
西表島崎山湾沖にあるアザミサンゴの周辺一帯に、いくつかの落書きがありました。
この取材に当たったカメラマン二人のうち一人が、そのうちの「K・Y」という落書きについて、撮影効果を上げる為、うっすらと残っていた部分を水中ストロボの柄でこすり、白い石灰質をさらに露出させたものです。
同海域は巨大なアザミサンゴが見つかった為、海中特別地区に指定されております。
この取材は本来、自然破壊の現状を訴え、報道する事が目的でしたが、この行為は、明らかにこれに反する行き過ぎであり、朝日新聞社として深くお詫びいたします。
朝日新聞社は15日付で、取材カメラマンと責任者である東京本社の編集局長、写真部長に対し、処罰の措置を取りました。
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実際には、うっすらとした傷すらも無かったのに、あくまで傷自体はあったと主張し、悪あがきとも取れる謝罪文を掲載したが、その後、傷自体、もともと存在しない事が判明してしまい、結果的に自分の首をさらに絞める結果となった。
(つづく)